代表取締役就任のご挨拶

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

2019年10月1日より代表取締役社長に就任いたしました。
今後全社員一致団結して社業発展のため専心努力致す所存でございますので尚一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

建設業者の務めは主に、お客様より頂いた要望を基に建築物を造り、多くの皆様により良い環境を提供する事であります。

それら作られたものが社会資本となり、皆様の安全で安心な生活を守れるものでなければならないと考えます。

2011年の東日本大震災では、福島県も多くの被害を受けました。

そして、日本国内はもとより世界の多くの方々に助けられました。

これらの御恩は決して忘れてはならないことです。

震災を経験した我々だからこそ、今できる最大限の知識と技術を用いて安全で安心な建物を社会に提供行かなければならないと考えます。

それは我々の義務であります。

公共工事では与えられた条件の中で、より良い社会資本の形成の為、その工事がより安全に行われるよう、また、今ある最高の品質を提供し、適切な工程の中で、適切な予算で社会に提供するように努めさせていただきます。
そのためには、間接職も含めた従業員全員が、公的資格の取得や外部研修、日常での自己研鑽等により、更なる高い知識力と技術力をもって対応させていただきます。

民間需要の中で最も多い住宅新築では、木造軸組工法を中心に構造安全性を特に高めた住宅を提供してまいります。
あえてブランド名はつけておりませんが、「構造から創る家」を掲げ、お客様と打ち合わせの上、自社設計物件は全棟安全性の計算を行い、地震に強い住宅を提供しております。
建築基準法は最低限の基準です。この法律の基準をギリギリでクリアしただけでは安全な住宅とはいえません。

大規模木造建築では、ラーメン工法と耐力壁を組み合わせた「SE構法」により、木造でありながらも大きな空間を作ることが可能です。
更に鉄骨造やRC造には無い、木の香りや雰囲気のある中で、人々が生活できる環境を提供できるため、特に介護施設や医療施設等、多くの方が生活する施設に適した工法です。

木造建築では他にもプレカット業者様などと協力し、様々な構法に対応いたします。

近年増えてきているリノベーション業務ですが、伝統構法建築物の維持修繕(いわゆる古民家再生)では、改修前に500項目以上にわたる目視で行う調査鑑定業務(①古民家鑑定)、地盤の微動とそれに対する建物の揺れを解析して行う耐震診断(②伝統耐震診断)、床下ロボットによる床下調査(③床下インスペクション)、を行い、これらの結果を基に改修の計画を立て、今ある良い伝統的な建物を次の世代、そして更に次の世代に引き継げるように改修を行います。
同じ木造でも、伝統的な構法と現在の木造住宅の在来工法では、耐震の考え方も全く違います。
間違えれば、伝統的な構法と在来工法が同じ建物の中で混在し、非常に不安定な建物になってしまいます。

空き家や空き店舗を利用したコンバージョンを含むリノベーションは、近年、法律の緩和もあり増加傾向にあります。
意匠デザインは当然ですが、用途や使い勝手も含めて空き家や空き店舗の空間を最大限利用できるようデザインから施工まで提供いたします。

インフィルリフォームでは、「カメカメホーム」の各店舗が皆様の窓口となり、対応させていただいております。
お客様各個人がご希望する商品を、適正な価格で皆様にご提供できるよう、日々商品知識の習得を欠かさず行っております。

 

そして私たちが、お客様や社会にとっての、良きアドバイザー、プランナー、プロデューサーとなる為には、亀岡工務店が社員にとっても良い会社であることが大事であると考えます。
亀岡工務店では女性が多く活躍していますが、建設業界は以前より、全産業に比べても平均年齢が高く、休日も少なく、若者や女性に人気のない業種とされていました。
少しづつ改善されているという見方をされる方もいますが、この業界の現状はほぼ変わらない状態が続いていると思います。
建築好きな亀岡工務店の従業員が、のびのびと各個人の能力を十分に発揮し、お客様や社会に対して最大限の能力をご提供できるよう、経営者として務めさせていただき所存であります。

それは建物だけでなく、多くの景色や社会に存在するものを、自分の目で見て、肌で感じ、またはその香りを感じ、感性を高め、自分の中で考え咀嚼し、皆と意見をぶつけ合い、更に考え、多くのお客様に、安全で安心でデザイン性にも優れた物を提供していけるよう、従業員一同共邁進していく所存であります。

引き続き亀岡工務店をよろしくお願いいたします。

 

令和元年10月1日
株式会社 亀岡工務店
代表取締役社長 亀岡政雄