基礎の人通口ですが、これは点検などの為に、後々床下を人が行き来できるように有るのですが、見た目からもわかるように単純に基礎を切ってしまっていますよね。
一般の方からすれば、基礎を開口しているのだから補強などの然るべき対策がされていると思っているはずですよね。
ただしかし、単純に基礎人通口の所を開講して、鉄筋も斜め補強筋を2本程度入れて終わりといす施工の所も多くあります。
これでは鉄筋コンクリートとして成立しません。
そんななか、M’s構造設計の構造一級建築士の佐藤先生にいろいろと勉強させていただいて、基礎人通口部分の補強を行っています。
最初のうちは自社で人力で加工して、現場でも全て自社人力施工でやってみました。
いやあ、なかなか手間はかかりましたが、しっかりとした基礎をつくる想いでやっておりました。
でも、やっぱり施工は手間がかかるので、もっと現場での手間を省いて、またコストダウンもできないかと思い、試行錯誤をしております。
まずは可能な限りユニット鉄筋で作ってもらって、現場での手間を大幅に減らす事。
認定品のユニット鉄筋の会社にお願いしまして作ってもらいました。
その会社さんも、ここまでやるのはあまり例が無いらしく、どこまでできるか試作品を作ってみましょう。と、
いう事で、第一回目の試作品が、
これです。
良くできていますね。
あとは現場に合わせてどこまで組んでくるか。省力化の方法等。課題は多くありますが、すべてが前向きの課題です。
もっと大きなユニットで現場納品して貰う事もできるそうですが、大きくなる分だけ、現場での取り回しは大変になります。特にしっかりとした認定品なので、溶接部分を現場で剥がしたりなんて不可能だそうです。
また、小さいユニットだと、補強筋等の関係で、鉄筋のおさまりが悪くなってしまったりします。
帯筋は現状はフックで対応していますが、フレアーグルーブ溶接でもできるようなので、次回からはまた考えてみようと思います。
このブログで「試行錯誤」という言葉を使いました。
この言葉で心配になる方もおられるかと思いますが、大丈夫です。
全て私がチェックをしながら、更にその上を目指すための「試行錯誤」ですので。