CLTとは?


CLTとは、ひき板(ラミナ)を並べた層を、板の方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大判パネルです。1990年代中頃からオーストリアを中心として発展してきた新しい木質構造用の材料で、現在では世界各国での利用が急速な伸びを見せています。
日本でも在来工法、鉄骨造、RC造に替わる新しい構造体として注目を浴びています。
日本では豊富な森林資源である杉を原材料として活用でき、、あらたな都市環境の創造で都市と地方の経済循環が期待されます。

耐久性

同じ大きさのPCパネルと比べ、4分の1程度の重量になるため建物自体が軽量となり地震力の軽減につながります。また、面として利用できる構造材のため構造的に安定した建物が建てられます。

断熱・耐火性

木材はコンクリートに比べ10倍、鉄と比べ400倍以上の高い断熱性能を持っています。また、CLTの厚板は火災時表面に炭化層を形成するため、耐火性能に優れていることが実験で確認されています。

優れた建材

CLTは製造原版サイズが大きく大版の壁や床への使用や敷地条件に合わせた対応が可能です。更に工場での加工度が高いことで安定した品質を保つことができます。

遮音性

第三者機関にて試験を行い性能を確かめた『床ユニット』を組み込むことにより、剛性と遮音性能を高めRC造並みの性能を実現。

工期の短縮

材料を直行積層することで寸法変化を抑え施工性を高めます。また、大きな面材で部材点数が少なく施工がスピーディー。現場での騒音も廃棄物も少なくなります。

環境への配慮

木材は製造時のCO2の発生が少なく、また、新たに成長する木材はCO2を吸収します。ボルト、ビス接合のため分解しても傷まず、再利用が可能です。


CLTで広がる建築の可能性